先日、クライアントの奥様から丁寧なメールと記念品をいただきました。それは私が愛知県の豊橋市で係らさせていただいた、個人クリニックの開業10周年との事でした。クライアントは小学校だけ同級で、大学生の同窓会で急に親しくなりその後も色々と公私共仲良くさせてもらいました。クリニックを開業する時も色々と諸事情があり、突然計画が依頼されました。実はこの5年前にも彼の家の新築も、そしてこの3年後にはフィットネスクラブの新築も依頼され係らさせてもらいました。あまり友人とか親戚とかの仕事はしたくないのですが、彼は特別です。それは「信頼」と言う二文字に凝縮された絆だと思います。私に仕事を依頼する事より別の選択肢は、仕事柄たくさんあったと思いますが、遠方に住んでいる私にその思いや夢そして事業と言う現実を託す。付き合いでは済まされないシビアな部分です。そして完成したクリニックは彼の人柄もあり、とても患者さんからの評判が良くて大忙しのクリニックなんです。
そして10年と言う節目を迎え、そしてこれからも地域の皆様に愛され続けるクリニックでありますように、私は遠くからですが見守り続けたいと思います。また何かあれば駆けつけて彼の力になりたいと心から思います。私は今年仕事を始めて30年になり、最近特に考える事があります。商売は一度始めてお客様が付き、そこに一人でもそれを求めて来て下さるお客様がいるうちは、自分から何があっても店を休むとか閉めるなんて考えてはいけないと。どんな試練があっても現実から逃げず初心を思い出し、それを英知と努力と仲間の支えで乗り越え、とにかくお店を続ける事。「老舗」と呼ばれるお店や商売には、必ずそれ相応の苦労があるのだろうと思います。だから今がある。「継続は力なり」簡単な言葉ではありませんが、若い経営者へこの思いを強く伝えたいです。