先日の富山への旅で出会ったモノがあります。一つ目は部屋に普通にあったル・コルビジェの「シューズロング」です、かなり前にどこかに展示が置いてありこっそり座った記憶がありました。でもほんの数十秒です。今回はじっくりと座り心地を試す事が出来ました。以前本で読んだようにわざと横幅が狭くデザインされていて、ここで熟睡出来ないように考えられた短い仮眠用の椅子です。でもデザインは素敵でイサムノグチのテーブルと良く合いますね。
二つ目は倉俣史朗の「How high the moon」です。これはさすがに触った事も無く、まさかレストランに続く廊下の片隅に普通に置いてありました。座って見ると以外にも座面が立体的で、お尻の当たりも良くびっくりしました。でもこのステンレスメッシュという素材感が生み出す透明感と、そのプロポーションはすごいです。20年ほど前に博多のホテル・イルパラッツォで倉俣史朗デザインのバーに行き、薔薇入りのアクリル製ファニチャーの完成度にびっくりした事を思い出しました。どの作品も作者没後も尚、このようにオーラを発し続けています。私も後世に残る仕事を、さらに目指したいものです。