つい4日前に誕生日のブログを書いたのに。でも実は悪い予感がしていました。そうならない事だけを祈って過ごしましたが。私と私の家族は大切なものを失ってしまいました。愛犬エリーとのお別れです。5日前に最初に見てもらった病院では、病気を見つけてはくれませんでした。当然その治療と薬も効果がある訳はありません。絶対おかしいと考え、翌日違う病院での検査の結果、診断は急性の腎不全か膵炎でした。かなり悪い状態になってしまっていて、治る見込みは難しいと言われました。でもなんとかしてほしいと点滴に3日間通いましたが、状態が悪くなるのは加速していて病院から家に帰り、毎晩苦しんでいましたが私達では何もしてやれません。最後の夜は、本当に苦しんで逝きそうでしたがこらえて必死に生きようとしてくれました。そしてその夜家族全員で話し合いました。明日まで命があっても症状が好転せずにこれ以上苦しみが続くのなら延命より「尊厳死」を先生にお願いしようと決めました。それは苦渋の決断です。最愛の存在の命を奪ってくれなんて。そして運命の翌日を迎えてしまいました。その事を私が伝えなければいけません。心が張り裂けてしまいそうでした。病院の先生にその事を告げると理解をして下さいました。午後3時の約束をしてしまいました。その日仕事が休みだった娘を名古屋から呼び戻し、最後の姿を家族全員で見届けました。以前から覚悟はしていましたが、辛くて辛くて人生で一番涙しました。
家に連れて帰り全身を包んでいた布を外すと、エリーの顔は病気の苦しみから解放されたいつものエリーの穏やかな寝顔でした。それを見たら、悲しみ続けてもエリーは喜ばない、ちゃんとおくってあげようと思いました。いつも仕事で製作家具を造ってくれている家具屋さんに電話し、急遽桐の棺を私のイメージしたエリーのサイズで造ってもらい、桜人さんに花を用意してもらい、ごく数名のエリー所縁の人にお越しいただき自宅でお通夜をしました。皆さんありがとうございました。エリーの為に流してくださった涙は、決して忘れません。
そして今日、火葬をしてきました。火葬の炉に入れられ着火されるとしばらく真っ黒な煙が立ち、そのあと白い奇麗な煙に変わりました。途中係の人に「この子は病気をして亡くなったのか」と聞かれました。その場合は体に悪い何かが残っていて、完全に燃え尽きるのに少し長く時間がかかると。エリーが最後どれだけ苦しんだのかをまた思い知らされ、もっと早く病院に連れて行けば良かったと後悔しかありません。
この3代目エリーとは12年間、この家でずっと一緒に暮らして来ました。エリーの為にリフォームもして、日々の生活は雨の日も雪の日も愛犬エリーの散歩で一日が始まっていました。ふと気が付くと今でもエリーの気配が家のあちこちにしています。これから暫くは「ペットロス」を患う事になりますね。エリー!楽しい思い出をたくさんありがとう。またいつかどこかで、お互い違う姿で出会えるといいね。